2018年8月9日
イーブラヒム・ウェイス駐日モルディブ共和国大使は沖縄科学技術大学院大学(OIST)によって開催されたモルディブでの波力発電実証実験開始の報告会に出席しました。
実験は今年5月に南マーレ環礁ホリデーイン・リゾート・カンドゥーマ・モルディブでモルディブ環境省とモルディブ政府の協力のもと、開始されました。今回のプロジェクトの主な目的は浅瀬での波力発電を実用化するというもの。現在の波力発電用タービンの構造は価格が高いなどの欠点があるため、OISTの新竹積教授はそれらの欠点を克服するための「波力発電変換器」の実現を目指しています。
現在実験は二つの小さなタービンで行われていて、その発電量は僅か。OISTの研究チームは今年中に全体規模での試作モデルに切り替え、2年以内に少なくとも島の3分の1の電力を供給するとしています。
ウェイス駐日モルディブ大使は報告会のご挨拶で「化石燃料による発電に依存するモルディブにとって、入手可能で確実な再生可能型エネルギーの探求は非常に重要。モルディブが気候変動の克服のための模範として世界をリードし、今回の実験が持続可能な未来を実現するための第一歩となることを願っている。」と述べました。